長野県松本市にある標高2034mにそびえ立つ天空リゾート「王ヶ頭ホテル」の魅力をご紹介します。
王ヶ頭ホテルと出会ったのは大手旅行会社勤務時代。お客様からの問い合わせが時々あり、直接ホテルに問い合わせした時のスタッフの方の親身な対応、また社内で王ヶ頭ホテルが気に入って何度もリピートしている話を聞いて気になっていました。
実際に行き、リピーターが多い理由に納得。ラグジュアリーホテルのホスピタリティとはまた違うあたたかくも素朴でほっこりし、自然に圧倒される本当の意味で心があたたかくなる感覚があるホテルでした。
一度行って忘れられず、定期的に訪れたいホテルとなりました。
今回は二度目に訪れた2024年3月の宿泊レポとなります。
アクセス:マイカー規制あり 送迎車からワクワク
自然保護区域のためマイカー規制されており、ホテルまでは送迎バスを利用して行くことになります。
季節によって、アクセスルートと利用できる駐車場が異なるため、宿泊する日にちに合わせてルートなどご確認ください。
■ 送迎バスについて
松本駅と各駐車場から無料送迎バスが運行。
季節によって、運行時間など異なるため、公式HPで必ずご確認ください。
松本駅発着の送迎バスと、冬季の送迎バスは、先着予約制ですのでお早めにご予約をおすすめします。
冬季期間に車で美鈴湖駐車場まで行く場合はスタットレスタイヤの装着、チェーンの携行など滑り止め対策が必ず必要となります。
2回とも冬に行きましたが、1回目は電車利用で松本駅から、2回目は車利用で美鈴湖駐車場に車を停めて送迎バスに乗車しました。
ホテルでランチを食べたかったため、美鈴湖駐車場11:15発ホテル12:30頃到着の便を予約しました。
早めの時間の方が先に予約が埋まりやすいです。
送迎バスに乗車するとホテルまでどんどん登っていきます。
その道中、ところどころ通る道での動物の出現することや、綺麗な景色のところでは車を少し停めて写真を撮らせてくれます。
この時間がホテルに着くまでにすでにわくわくします。

木に氷柱ができてまるでガラスのように見えて綺麗でした。


景色を楽しんだりうとうとしているとホテルへ到着しました。
帰りの送迎はホテル12:00発美鈴湖駐車場13:00頃着で帰りました。
帰りの送迎では晴れていたので、空の青に降り積もった雪が映えてとても綺麗でした。

送迎バスから泊まっていた王ヶ頭ホテルを眺めました。

肉眼で見た方が圧倒的に綺麗ですが、雪が太陽に照らされてキラキラしていました。

cafe2034でのランチ ビーフシチューがおすすめ!
到着したらチェックイン手続きをし、お部屋への案内は14:00頃からのためそれまでゆっくりとまずはランチをいただきました。


カレーとビーフシチューを注文しました。
ビーフシチューはしっかり煮込まれて柔らかいお肉とゴロゴロ野菜が美味しくまた次回食べたいぐらいでした。
ちなみに標高が高いためアルコールは通常よりも酔いやすいので注意が必要です。
ランチを食べた後はチェックインまで時間があったため、cafe2034でピザトーストを注文し、フロント横にある翌日には「日の出カフェ」となる寛ぎスペースでゆっくりしました。

宿泊でなくても、日帰りでも利用できますが、日帰り利用のお客様のバス送迎はできなかったり制限があるため必ず公式HPでご確認ください。
お部屋 大部分のお部屋がリニューアルが進みお洒落な雰囲気に

今回は東館 和モダンタイプに宿泊しました。前回は同じく東館和洋室に宿泊しました。
予約の取れない王ヶ頭ホテルですが、東館が一番空いている確率が高く予約が取りやすい方だと思います。
東館は高原側を望むお部屋と鉄塔側のお部屋があり、1回目は鉄塔側でも眺望の悪さは気にならず、2回目は高原側を望むお部屋でしたが、眺望は悪くありませんでした。晴れていれば窓際のソファでぼーっと外を眺めながらゴロゴロとしていました。

公式ホームページに南館と東館の違いについて解説されているので、是非ご参考ください。

ベッド周りは間接照明があり、お洒落な雰囲気。徐々にお部屋をリニューアルしているのでお洒落な雰囲気のお部屋が多くなったように思います。
コンパクトながら居心地は悪くはありません。


洗面台もコンパクトながら必要なものは揃っています。このホテルで準備のために広い洗面台を求めるのも違うと思うので、標高2034mでこの施設の有難さをむしろ感じます。

ネスプレッソ、紅茶、緑茶、お菓子もあります。お菓子は美味しくて買って帰りました。
お部屋にはトイレはありますが、お風呂はついていません。ただ、貸切風呂と大浴場があるので全く問題ありません。
1回目に宿泊した東館和洋室はこたつがあったので、ずっとこたつでゆっくりしました。冬はこたつがあるお部屋も良いかもしれません。
古めかしい山小屋の雰囲気が苦手な方でもほとんどのお部屋はリニューアルされ、心配はいりません。
ワンランク上のお部屋、スイートもあります!
予約が取れにくい中でも争奪戦のスイートのお部屋が3部屋あります。

標高2034mとは思えない贅沢なお部屋です。
お部屋専用展望風呂にリビング、お部屋でゆっくりとお食事が楽しめるダイニングが付いています。
人生で一度でも良いのでいつか泊まりたいと思っています。
標高2034mで提供されるとは思えない夕食!岩魚が楽しみ
お待ちかねの夕食です。ダイニングやまぶきへ。
初めて宿泊した時に夕食で岩魚の塩焼きを運んできてくれた方が印象的で、お料理もとても標高2034mで食べられるものとは思えないぐらい美味しかったので楽しみにしていました。
テーブル近くには可愛らしいリスの置物が。


席の間隔も程よく、ゆっくりと気兼ねなくお食事を楽しめます。
1回目に宿泊した際は窓際の席でしたが、朝食の時に外の景色が圧巻で心躍りました。

こんなかわいらしいメニュー紹介が!

まずは前菜とたたき蕨から。目にも楽しめるお料理です。

山菜真丈。

春のバーニャカウダ。

待っていました岩魚!岩魚をたくさん刺して各テーブルに配ってくれました。その方は前と変わらない方でした!
始めて訪れた時に明るいおじさんで楽しかったのですが、今回もお話させてもらえてとても良い思い出になりました。この何気ない会話が心温まる瞬間で、「王ヶ頭ホテルに来て良かった」と思う瞬間のひとつです。

特製深川風鍋。

箸休めのローズマリーゼリー。

信州アルプス牛のステーキ。

筍ご飯、赤出汁、漬物。

苺のティラミス。
ご高齢の方も多くいらっしゃっており、リピーターの方は量少な目でお願いしているようでした。
最初からすべて美味しかったです。信州のお魚、お肉、野菜まで美味しくて何度も言いますが、標高2034mで食べられるものとは思えない「王ヶ頭ホテル」の努力を感じました。
朝食
朝食は和食かと思えば、最後にパンが出てくる斬新なスタイルで朝からお腹いっぱいになります。

きんぴら、一口そば、厚揚げ。

あんかけだし巻き卵、鮭、とろろ、ごはん、お味噌汁、サラダ、りんご。

和食を食べ終わると「パンはいかがですか?」と聞いてくださり、お腹いっぱいですが、ついついお願いしてしまいます。

ヨーグルト、食後の紅茶。
温泉でなくともゆっくり満足度が高い貸切風呂

無料の貸切風呂が3つあります。
予約制ではなく、空いていればいつでも自由に利用できるスタイルです。
アメニティは簡単に揃っています。ただしタオルはお部屋から持参が必要です。

シャワーブースは独立してあります。シャワーブースから扉を開けるとお風呂があります。

温泉ではありませんが、「木曽ヒノキ」のお風呂は気持ちいいです。広さも小さくなく足も伸ばせるぐらい十分です。
熱くなってきたら窓を開けて外気を取り入れると気持ちいいです。
利用時間は13:00~翌日10:00です。夕食前後は混み合う可能性あるためチェックインしてすぐに入りました。
明るいうちの入浴がおすすめ!大浴場

大浴場には展望風呂と半露天風呂があります。
1回目に泊まった時は日が暮れた後で外は真っ暗で展望風呂は湯気で窓が曇ってあまり印象に残っていませんでしたが、今回明るい時間に入浴して素晴らしさを実感しました!

展望風呂からの景色です。雄大な自然が目の前に!

こちらは半露天風呂。なかでもこの半露天風呂の絶景に驚きました。
窓が開いていて自然と一体化しているような感覚で他では味わったことのない経験でした。
山の方にある露天風呂で木々を見ることはあっても、こんなに雄大な自然をダイナミックに感じる経験はないのではないでしょうか。
半露天風呂は絶対に明るい時に入ることをおおすすめします!
今回は10:00チェックアウト後外で雪遊びをして12:00の送迎までの時間に入ったためほぼ貸切で楽しむことができました。
利用時間:4月下旬~11月中旬:13:00~翌日10:00
11月下旬~4月中旬:15:00~翌日12:00
場所:女性風呂 2F 男性風呂 1F ※男女で階数が違うので待ち合わせの際はご注意を
注意:半露天風呂は冬季や悪天などの場合は窓が閉まっている場合があります。

サウナもあるので、サウナ好きの人も楽しめます。
王ヶ頭ホテル周辺 ダイレクトに感じる自然の偉大さ


到着した日は到着した頃から、雪が降り始め視界は真っ白に。
翌日段々と天気は回復してきました。

幻想的な風景を見ることができました。

チェックアウト後荷物を預けて外で雪滑りや周辺を散策しました。

ホテルの玄関付近ではこども達が雪だるまを作ったり、そり滑りをしていました。

玄関周辺には氷柱が。

街灯が雪と相まって可愛いですね。

電波塔にも雪が積もっており、近くに行くと想像以上の大きさの雪の塊が落ちていく様子に驚きました。

木に積もった雪も綺麗でした。



ホテル玄関から少し離れたベンチがある美ヶ原高原まで歩きました。晴れたかと思えば一瞬で曇ったり、山の上にいるのを実感しました。

王ヶ頭ホテルがおすすめな理由
肩ひじ張らないで自然でいられる 素朴であたたかなおもてなし

王ヶ頭ホテルの魅力の一つである気を遣わない自然体のおもてなし。
それは送迎から感じることができます。
ホテルの玄関を入ると、決して豪華絢爛ではありません。しかし、ほっとするような空間が広がっています。
玄関にはその日の気温、宿泊者が楽しみにしている日の入りと日の出の時間が書かれたボードが飾ってあります。


フロント前には無料の笹茶が24時間無料で提供されています。
こんな大きなやかんでお茶を沸かすことなんて今の時代少ないのではないでしょうか。
いくつかイベントを行っており、全て参加すると1泊ではあっという間に時間が過ぎてしまいます。
雪上車体験ツアーはこの日は悪天候のため中止となりましたが、前回宿泊時に参加し、揺れる雪上車に乗るのが楽しかったので冬に行かれる方はおすすめです。
今回はウェルカムドリンクサービスだけいただきました。
りんごのスパークリングワイン、松本にあるよこや農園のりんごジュース、善哉酒造の米麹の甘酒から選べます。

よこや農園のInstagramでも紹介されています。
よこや農園のりんごジュースをいただきましたが、美味しかったです。
翌朝には日の出を見る為に日の出カフェへ。

可愛らしいマグカップとぬいぐるみが並んでいます。

雰囲気は本当に素朴です。なぜか懐かしい雰囲気でほっとします。

ホットハニーミルクをいただきました。早朝からあたたかくて甘いミルクを飲んで、とっても優しい気持ちになれました。他にはホットコーヒーや自家製マフィンが販売されていました。
結局日の出の時間に日の出は見ることはできませんでしたが、ホットハニーミルクを飲みながら待っていた時間も穏やかな時間を過ごすことができて良い時間でした。
せかせかした日常から離れて、ゆったりと過ごす時間の贅沢さを実感します。
ラグジュアリーな非日常でなはく、自然と心落ち着く非日常を体験できるホテルです。
送迎、食事の際の接客も丁寧に形式ばったものではなく、「お客様を楽しませよう」と感じる接客が忘れられず、また帰ってきたくなる場所になり、リピーターになる方が多いのだと思います。
圧倒的な自然を目の前にして心が洗われる
周りには広大な自然を壮大なスケールで感じることができ、心震える景色に出会えます。
自然には勝てないと思い知らされる瞬間が多々あります。
これは行って全身で体験しないとわかりません!
なにかに疲れた時、癒されたい時に行くと、心の平穏が取り戻せるのでおすすめです。
王ヶ頭ホテルにミスマッチな方
リピーターが多い反面、ミスマッチが起きると魅力が半減してしまうホテルでもあります。
旅行会社時代のお客様のお話、実際に行って遭遇した方を見て以下の方は避けた方が良いと思いました。
・求める設備基準がラグジュアリーホテル基準の方
・洗練された接客を求める方
・求める設備基準がラグジュアリーホテル基準の方
旅行会社時代のお客様で山小屋だと仰る方がいましたが、実際には山小屋より綺麗で近年リニューアルを重ね、リゾート風になっています。細かいレベルは素朴ではありますが、標高2034mにあるホテルと考えると、とても山小屋と言っては失礼だと思うレベルで、できることを工夫されています。むしろその工夫に心打たれ、行く度に大事なものを教えてもらっています。「非日常」を感じるホテルでありますが、ラグジュアリーホテルの「非日常」とは全く違います。求めるレベルがあわない方には山小屋と感じてしまうようです。
・洗練された接客を求める方
都会から来たであろう子育ても終わった女性2名組は都会でそれなりのレベルの生活をしている様子でした。奥にいたリピーターの方は静かにお食事を楽しまれていましたが、それとは対照的に声も大きく、浮いていました。
夕食時にひとつひとつの接客に文句を言って、まるで都会のレストランレベルの接客を求めている様子でした。実際にまだ慣れていなくて一生懸命に接客している方もいました。しかしその方は一生懸命料理の説明だけでなく、館内のおすすめのお話をしてくれたりしてくれました。料理の説明なんて、はっきり言えばなくてもお品書きでわかります。ただ、おすすめのお話はその時教えてくれなければわかりません。こういうことを理解できる方でないと難しいと思います。
決して言葉遣い・立ち振る舞いは洗練されてはいないけれど、人と人のふれあいを楽しみたい方にあうホテルです。
あたたかい素朴なおもてなしと自然に癒されたい方にはぴったりのホテルなので、おすすめします。
ハマる方はリピートしてしまうと思います!リピーターが多い理由がわかります!是非気になる方は一度予約戦争に勝ち抜いて宿泊してみてください。
現段階で予約方法は、JTBまたは王ヶ頭ホテル公HPからです。
JTBは持っているお部屋タイプは少ないですが、王ヶ頭ホテル公式HPと空き状況は異なるので、是非チェックしてみてください。
JTBは下記のバナーより「王ヶ頭ホテル」と検索ください。
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【長野おすすめホテル】
— mai|webライター×ブログ*ココナラ出品中 (@mai09121010) February 10, 2025
王ヶ頭ホテル
予約が取りにくい理由が行くとわかる、人のあたたかさと自然の雄大さを感じるホテル。送迎車は時々、綺麗な景色の前では止まってくれ、昨年3月下旬はまだ雪も楽しめました❄️標高2034mにあるのに充分な施設✨ 心が豊かになる場所、定期的に行きたい宿です✨ pic.twitter.com/T0rM7OxZjB
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